a18  ロジスティックスソリューションフェア2011 NACCSセミナー

 

 ロジスティックソリューションフェア2011が20111031日〜111日に東京ビックサイトで開催されました。輸出入・港湾関連情報処理センターNACCS社はこの種のエベントにおいて初めてとなるブースを開設し、多くの訪問者にNACCSに関わる詳細な説明がなされました。

 同会場においてはセミナーも同時開催され、山ア企画部次長による日本の国際物流の実態からNACCSの機能、今後の新業務への取り組みについてまでのプレゼンテーションが行われました。現在、輸出入申告の約98%がNACCSで処理されている訳ですから、貿易実務に携わる人なら、その利用方法については習熟していると思われますが、一方その総合的な機能や意義については改めて纏め直す機会はそう多くないと思われます。このような背景からか、セミナーには一般の方と併せて、貿易実務現場の方、直接実務には関わっていない貿易関係者など幅広い層の関心を集め、立ち見も出る満席でした。

 因みに同セミナーにおいては次のような内容の資料が配布されました。

NACCSの機能

(1)行政手続きシステム

NACCSは、船舶・航空機の入出港手続き、輸出入申告、各種検疫手続き等の行政手続きをオンラインで迅速かつ的確に処理します。

(2)情報伝達システム

NACCSは、種々の情報を利用者相互に交換する情報伝達システムとしての機能を有しています。

(3)貨物情報を管理するデータベースシステム

NACCSは、一連の業務を川上から川下へ順次行うことにより、貨物状況をデータベースで管理するデータベースシステムです。

NACCSのメリット

(1)物流の円滑化・迅速化

貨物の到着から引取り(集荷から搭載)までの時間が短縮されます。

(2)税関手続き等業務の効率化

輸出入通関・入出港手続き等を行う際に、税関や関係省庁へ出向く必要がなく、事務負担の軽減、行政手続きの迅速化が図れます。

(3)情報の有効利用、情報サービスの向上

関係者間で情報の共有ができます。

貨物の状況や手続きの進捗状況を瞬時に把握することができます!

新規業務への取り組み

(1)コンテナヤード搬出入業務

港湾における国際物流業務の一層の効率化に寄与することを目的として、主に空コンテナの受け渡しに関わる情報交換のための業務

(2)Sea-waybillのシステム化

船会社等が荷主に向けて作成・発行するSea-waybillに関連する一連の業務のシステム化を図る。

(3)管理資料保管業務サービス

利用者向けに出力される管理資料データをセンターの外部ストレージに蓄積し、いつでも取り出すことができるサービス

(4)海外における通関(NACCS型)システムの構築に関わる業務支援

アジアカーゴハイウェイ構想を踏まえ、ベトナムにおいてNACCS型の貿易手続関連システムを導入するための業務支援

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